ごあいさつ
共助 〜 かけはしねっとの取り組み 〜
かけはしねっとが活動を始めたきっかけのひとつは、2015年に常総市で発生した水害です。災害による被害を最小限にとどめるためには、「自助」「共助」「公助」それぞれの備えと連携が大切といわれています。かけはしねっとでは、さまざまな活動を通じて、災害時にも助け合えるつながりづくり(共助)を目指しています。
【活動1】災害体験会の開催
停電が発生した状態を想定して、非常食の試食や、電気・ガスを使わずにできる調理体験を行いました。また、普段なかなか使用する機会のない小型発電機や電気自動車の給電機能を使って、吸引器や調理家電を使うデモを行いました。
【活動2】勉強会の開催
実際に被災地で要配慮者の支援を行っている長坂俊成先生(立教大学21世紀社会デザイン研究科教授)を招いて、勉強会を行いました。長坂先生は、かけはしねっと設立当初から活動を支援してくださっています。長坂先生からは、医療的ケア児の受け入れを行う児童発達支援・放課後デイのスタッフさんとともに、被災地の要配慮者の現状と、預かる側の事業所、預ける側の家族それぞれの立場で災害時の対応と必要な備えについて学びました。
【活動3】つながりづくり
家族同士をつなぐメーリングリストを開設しています。また、同じ地域に暮らす家族同士が実際に対面し、インターネット、SNS以外でもつながれることが重要と考え、医療的ケア児と家族を対象とした交流会を開催しています。(これまでの活動は活動報告ブログをご覧ください)
団体としては、県内外で活動する親の会、当事者の会との連携や、訪問看護ステーション、重症心身障害児や医療的ケアに対応する児童発達支援・放課後デイなどとのつながりづくりを進めているほか、災害発生に備えて、防災危機管理の調査研究や災害対応システムの開発・普及を行う一般社団法人協働プラットホームと情報交換を行っています。
(写真:スタンバイリーグさかい)